2010年7月17日土曜日

みみっちく台湾旅行

講談社現代新書 佐々木瑞枝著「外国語としての日本語」を読んだ。韓国人が見せるような親しみを込めて書き進められている本なのだが。その中の175頁から下のような話がある。

 日本が台湾などで植民地政策をとった際、日本人は現地の人々に対して敬語で接することがあったのだろうか。私が台湾の日本語教育関係者に会ったとき、植民地時代に日本語を覚えたというある先生から、こういう話を聞かされた。
「われわれが耳から覚えた日本語は『こっちへ来い』『早く行け』『何の用だ』といった命令調のものでしたからね。日本語とはそういうものだと思いましたよ。それで同じことを日本人に言ったらひどくなぐられましてね。私には理由がさっぱりわからなかった。今なら、相手によって『こちらにおいでください』『こっちに来てください』『こっちに来て』など使い分けられますが……。『こっちに来い』はさすがに使えませんね」
 まさに赤面の至りだ。戦後はまだ終わっていない。こんな言葉の世界にも、日本が戦争で侵した傷跡が残っている。

というものだ。このように上下関係を生み出す道具になり得る日本語にも問題があるのだが。「日本語とはそういうもの」ではなく、日本人はそのように差別を好むのだと信じている台湾人が、今でも非常に多い。植民地支配に何の関わりも無い日本人ならまだ大丈夫かも知れないけれども、植民地支配の関係者だと分かると血相を変えて怒り狂う人も多い。自分が差別に反対することを懸命に訴えるとか、正に復讐のような形で、日本人に威張り散らして仕返しをしようとする人もいる。過去に馬鹿にされた屈辱を晴らそうと、日本人を蹴散らす態度をとる台湾人が意外に多い。韓国人に日本語を教えたことがあるけれども、これは韓国でも顕著で、反抗して威張り散らしながら、過去の日本を謝罪しろ、と日本から受けた被害を延々と訴え続けるのである。ただ過去の苦しみを日本人に知らしめる為だけに日本語を学んでいるような韓国人には、正直日本語を教えるのは間違いじゃないかと思ったりした。復讐の為に日本語を学ぶのはやめてくださいと言っても、日本人を懲らしめる為に日本語を学ぶ人が後を絶たないのは事実である。台湾で日本語教師になろうか、なんて甘いことを考えたこともあるけれども、韓国人のように一生懸命に反抗されながら教えるのは大変だろうな~と思った。日本語が難しすぎて教えるのが苦しいということもあるのだけれど。韓国も台湾も、日本から差別的な支配を受け、日本人を恨んでいることには何ら変わりは無いのである。

「台湾人をナメたたら叩き殺してやる!」くらいの勢いで日本人を睨みつける台湾人が実際に多いことを考えると、危機意識を持って接しなければ台湾人も恐いと思うべきであり。だだ、台北のドミトリーで鉢合わせした関西弁のお姉さんの話では、どうもreechoが台湾人に見えてしょうがないのだということで。そんなに日本人に対して反抗的に見えるのですか?みたいな(笑)。台湾人になりすまそうと思えばなりすますことが出来るくらいに馴染んでしまった様で、確かに台北では台湾人から中国語で道を尋ねられて困ったりしたけれど。私はまだ行き先も中国語も分からない日本人観光客なのでして。したり顔をして街に馴染むのも大概にしようと思ったス。マジで。

台湾は、方位磁石を持って歩かないと、太陽の位置から方角を推測しようと思っても難しいんじゃないかと思う。日差しが痛いくらいで直射日光に当たる時には非常に熱いけれども、日が当たらなければそれなりに涼しくもなり、雨が降ると寒くなることもあって、日本と全く変わらない気温と思う時もあった。reechoは激安300円台のヒラキの靴を履いて歩いたけれども、出来れば定価一万円以上の一流メーカー品を履いた方が疲れずに旅出来ると思う。
初日は、深夜0時から朝7時までたった25元の、台中市の警察署と言うか交番?(北區中正路440號)から西へ100mのインターネットカフェ大都會台中市中正店(中正路476號)で一泊した。館内禁煙と言うのに受付のお姉ちゃんから、警察に見つからなければこっそり吸って良いなんてことを言われるが。しかし。館内飲食物持込禁止なので、テーブルなんかに自前の食べ物を出すと即刻厳重注意or強制退去の宣告を受けることになる。ここはありとあらゆる場所を監視カメラで録画しているらしいので、食べ物を出したら即刻NGだと思った方が良い。台北駅前(中正区南陽街8號)にある網路高手(夜10時から朝10時まで1泊100元)などでは飲食物店内持ち込み自由・出入りも自由なのだけれども、飲食物の提供がメインのインターネットカフェでは、食べ物や飲み物を持ち込まれたら商売にならないので絶対に禁止ということらしい。館内禁煙と言ってもタバコを吸う人は多いので、タバコの煙が苦手な人はインターネットカフェは難しいと思う。ただ、台北のインターネットカフェは換気が猛烈に効いていて、窓全開の窓辺では、まるで外にいるように心地よく一泊出来た。

荷物が心配なら、台北駅北側のビルにある長距離バス発着所、臺北轉運站(公式HOME)下階の3時間10元のコインロッカーに預ければ良い(写真)。このコインロッカー、開ける時にそのまま引いても開かず、少し押さないと扉が開かない。知らないと使用後扉が開けられなくて困るんじゃないかと思った。reechoはロッカーの隣にあるクロネコヤマト集荷所のお姉さんに電話してもらったのだけれど、何か問題があったらロッカーの管理所に電話すると数分で係員が来て対応してくれる(希望したら日本語が話せる職員が来た)。普通は暗証番号が紙に印字されて出て来るのだけれど、ロール紙が切れると使用前に自分で6桁の暗証番号を入力したりしなければならず、結構ややこしいこともある。使用方法―日月潭の旅客センター地階の自転車レンタル店横には、日本では市営プールにしか無さそうな無料(10元が使用後返却される)のコインロッカーがある(写真)。
お土産に1個20元以下の安い小物が欲しい場合は、臺北轉運站に程近い、駅地下街の小物屋さんっていうか宝石屋さん?が便利と思う。「米羅精品」という名前で地下街の区画は156、営業時間は大体8:00~21:30。ビーズで出来たキーホルダー(10元~)などが可愛い。

駅では、長距離の鈍行列車の切符が買えなくてびっくりした。区間車(写真)の場合には、いちいち一区間(運務段)ごとに下車しなければ切符を買い求められない仕組みになっているらしい。運務段ごとに下車するのが面倒なら長距離バスに乗るのが正解だと思う。場合によっては一番安い鈍行列車よりも安い。曜日や時間帯によっても価格が変わるらしいのだけれど、reechoが乗った時(5月6日-木曜20:45発)は和欣客運で大人1人台北から台中まで(三排椅)210元だった。和欣客運の場合は、台北行きのバス停が台中駅付近に無く、台中から出るのはちょっとばかり厄介らしいのだが。最も安い時には台北-台中(三排椅)120元、台北-台南220元なんてこともある。週末予約無しでもバス会社を選ばなければ大抵乗れるし、長距離でもそれぞれの会社(和欣・国光・統聯)で30分毎に出る頻繁さ!そして、何より立ちっぱなしの心配が要らない。空調がいまいち(の車内)で窒息しそうだったけれども、和欣客運では個々の座席にテレビが設置(アームレスト内に収納)されていて自由に見られる。今年中に国光客運でも個人用テレビが設置(背もたれ後方に埋め込み)されるのだそうな。長距離バスでテレビを見るならイヤホン持参が必要不可欠。
台北駅の西側にある国光客運バス発着所のB棟(案内図)では、24時間チケット売り場が営業していて受付の職員が常駐しているし、監視カメラも何台か作動しているように見え、比較的安心して一泊することが出来る。セブンイレブンも近いし、台北で無料の野宿を希望するなら国光バス発着所B棟がお勧め。普通の男女が20人以上、明け方のバスを待ってベンチで宿泊している様子だった。飛行場でもなく、街中で野宿すると、嫌でも現地人っぽく見えるようになるのかも知れず。reechoみたいな命知らずな人はどうぞご勝手に台湾激安旅行を楽しんで下さい。

2010年7月13日火曜日

김봉웅씨 별세

中学時代に真面目に読んだ本と言ったらつかこうへいの本だった。入試を通過しなければ入れない国立中学に間違えて入ってしまい、予想だにしなかった厳しい学校生活と学業に完全に疲れ切り、ドンケツ状態のヘタレな成績を維持しつつ、おちゃらけて自分の不出来を笑い飛ばさない限り、苦痛のあまり自殺したくなるような日々が続いていた。学校では出来る生徒と出来ない生徒との差別が激しく、出来の悪い生徒は侮蔑され、学業において劣等な生徒は意味も無く総じて不良扱いされ、教員による分別によると入学早々reechoもちゃっかり不良の仲間入りを果たしてしまっていた。

中学時代は、つかこうへいの小説・戯曲を読めば満足出来た。腹黒さを誇張して笑いを取るのがたまらないと言うか、悪さや至らなさに対する突拍子も無い慈しみに感動を覚えた。個人的には、自分の出来が悪いことを笑い飛ばす手本を渇望していただけなのだけれど、つかこうへいの本でなければ癒されない苦痛が、reechoの中学校生活には満ちていた。

ある日国語の先生が、クラスで生徒全員の黙読の速度を計ったところ、reechoが最も遅いことが判明した。自分を抜かした最も遅い人の実に2倍の時間を掛けなければ、reechoは文章が読めなかったのである。乱視は多少あっても文字が見られない程ではない。ただ読書が好きでは無く、音読の速度以上に速く本を読む必要性を感じたことも無かった。それでも運悪く、中学入試で間違って滑り込んでしまったのだから仕方が無い。そもそも小学生の頃は自主的には漫画本しか読まなかったし、漫画本を読むのがのろい、と友達から苦情を言われたことはあったけれども、別に本を読むのが遅いからと言ってreechoに本を貸している友達以上に不自由する理由も無かった。学校で強制的に読書させられても、飽くまでも単なる時間つぶしで、出来る限りのんびりと文字を眺めれば良く、文字を早く理解する必要なども生じたためしは無かった。

そんなreechoが偶然母の蔵書によってありついたのがつかこうへいだった。登場人物が漫画ちっくにどたばたと激しく動きまわるのが楽しく、少なくとも文字の意味を拾う喜びは、それまでに読んだ漫画以上に実感出来た。アバズレだのと下品な言葉が闊歩するので、純文学少女系の母は眉をしかめていたけれど、興味を持って読める本を当時のreechoは他に見つけることは出来なかった。今思えば、文章が三島由起夫の様に押し付けがましく俺様俺様していないし、威張ることのはしたなさを充分に心得ていて、威張りながらこっそりデリカシーを垣間見せるところが心憎いと言うか。一種の気配りと言うのか、日本人よりも韓国人の方が、その場の空気を読むのが上手いと思わせる。

パク・ヨンハにちなんで、なぜ韓国人は暗く悲しい歌を好むのかと考えてみたのだけれど、社会的な苦しさを抜かせば、日常的・言語的な理由として、言葉を発する際に音の上下があまり無いことが挙げられるんじゃないかと思った。音を上下させず、イントネーションに勢いが感じられないと何かじめじめした印象になるのである。日本語の場合、「そうです」「嘘です」「ファンです」「本です」を発音する場合、どれも大抵ドソファミ(1543)ドは高音で--くらいの音の差が生じるのに対し、韓国語の場合(知っている単語が少なくて恐縮なのだけれども)"팬이에요""아니에요"などは大抵ラシソラ(6756)くらいの音の違いしか生じない。激しく上下してもチャルメラ程度と言えば良いか、長く喋ればパトカーくらいの音程差が生じるけれども、ともかく音の動きが少ないのである。日本語は、言葉を発する際にでる音の高さがはっきり聞き取れない程に、口先だけで言葉を発し、音程をはっきり出さず、内緒話に向いている言語じゃないかとも思う。中国語は、例えば"是"一文字の発音でもソからドを一気に発音し、ドからソ以外の低音・高音は必要無いけれども、余程音程をはっきり発音しなければ意味が伝わらない。言葉を発している際に、煮え切らない奴がいないと感じさせるのも中国人の特徴である。英語も発音にリズムと勢いがあって、実にリズミカルに勢い良く発言するように見える。しかし韓国人は、音は若干動くのだけれども、感情が言葉からはみ出していると言うか、感情が言葉の裏でくすぶっていると言うか、音声を超越して感情が一人歩きする印象が感じられるのである。韓国人が、言葉以外の表情や態度等による感情表現に熱心なのも、音の高低差が少ないからじゃないかとすら思われる。音声によって気分を消化させられないのは、ストレスがたまる原因になるんじゃないのかな、とか。

ともあれ母親及び自分を育てた人の発する音というのはどの国の誰にとっても大抵心地よく感じられるもので、その高低差の少ない、あまり上下しない音が、韓国人にとって心地よい音として心に染み込み易いんじゃないか、と。だから韓国人は、音が激しく上下する明るい音楽を一般的に好まないのではないかとも思う。

「傷つくことだけ上手に」とか言いながら、傷ついた自分を慰める方法もまたどこかしら暴力的で、結局たばこによる肺がんで逝ってしまったけれど。やっぱ最後まで観客を笑わせることを考えていたんだな~と思わせる。病気の原因及び悪の原因を自分の生活から徹底的に追放するのも良く考えればはた迷惑で辛らつなのだけれど、病気と仲良く、駄目な自分と仲良くなんて悠長なことを言って、上手に悪者になろう、なんて言うのも困りもので。訃報を聞いて、上手にワルになろうと頑張っていた中学時代の自分を思い出して思わず笑ってしまった。そんでもって、ついでに突然訳の分からない親切心を見せる北京の社長を思い出してしまった。顔が微妙につかこうへいに似ていて、連絡していないんだけれど、あのヘビースモーカーも今頃元気にしているだろうか。あの父親の娘だったら、雪組のトップじゃなくてもかなり良い路線で活躍出来るだろうと思うんだけれど。また顔を見せに来てくれたりしないだろうか。ねぇ。

東亜日報

2010年7月2日金曜日

復讐の文化

パク・ヨンハはなぜ自殺したのか

パク・ヨンハを知ったのはかの有名な「冬のソナタ」である。私はあのドラマのベ・ヨンジュンが嫌いで、韓国人に同意を求めたら、やっぱり「あの」冷たいベ・ヨンジュンは嫌いだということで意見が一致した。なぜ「あの」が付くかと言うと、他の場では偽者が多いからである。パク・ヨンハは偽者がいなくて、一人に掛かる負担が大きかったのかも知れない。偽者がいればイジメも回避出来ただろうし、もっと気楽に自分の人生を楽しめたかも知れない。冬ソナ以降のパク・ヨンハは「LovingYou」しか見たことが無い。元気はつらつな若者役で好感が持てて、主題歌も歌っているんじゃないかと勘違いし、本人の歌を聴いて見たら歌が暗過ぎて、それ以降パク・ヨンハへの興味を失った。明るいロカビリーとかロックンロールでも歌ったって良いんじゃないかと思ったのだけれど、じめじめと悲しい歌ばかり延々と歌っているのですっかり嫌いになってしまった。それで、最近自殺と聞いてちょっとびっくりした。暴力が原因で別れたと噂されていたらしいけれど、自殺しても涙が出ないユジンとは、ラビング・ユーの撮影中から険悪だったらしい。死人に口無しとか言って、どんな罪を背負わせたって本人いなきゃ平気なんて言うのもどうかと思うけれど。微妙に興味をそそられた。

上の記事からのリンクでこちらの記事を見たら「結局お金を払って見学しに来る以上純粋な形とは言えないと思う。」というのがあって、純粋な形って一体どんなんかと思ったが。韓国では、日本の様に高い料金(ファンクラブの料金等)を出して芸能人に会う習慣が無いらしい。ファンと芸能人が非常に対等な関係にあって、「お金を貰わなければサービスしない」というビジネスライクな関係を嫌うファンが多い。日本より共産主義的とでも言うのか、単に作り上げられた形式的な関係を嫌うだけなのかもしれないけれど。芸能人は金持ちにも貧乏人にも分け隔てなく接するべきみたいな文化があり、日本の様に金が無ければ芸能とは無縁、みたいな感覚は、一般の韓国人には無いらしい。韓国人が日本の質問コーナーで、日本の芸能人ファンクラブの会費はどうしてこんなに高いんですか?と質問しているのを読んだことがある。最近どうなっているかは全然知らないけれど。

「パク・ヨンハ」と「兵役」のキーワードで検索して見ると。ワウコリアによれば「角膜ヨンハ」と呼ばれていたりするらしい。
キム・ヨナが惚れていたと言われるイ・ジュンギ(この人本当に外観が涼しくて、日本人っぽい。釜山って他の地域に比べると日本との繋がりが濃かったから雰囲気も似たのかな。)も最近遂に入隊し☆、入隊しても芸能活動が付いて回ることをお披露目し☆、どんなに非経済的でも国民から信頼を得るには兵役を免れ得ないんだなと思わせる。
兵役を終えてから日本に来て中央大学に入学した韓国人留学生が、留学中という理由でまだ兵役延期中と言う同級生について、「こいつはまだ男じゃない」とか言って馬鹿にしていたり。日本では兵役について知ることは無いけれど、入隊しなければ裏切り者・非国民・犯罪者くらいに差別を受けることも事実らしい。兵役が嫌で諸外国で不法滞在及び逃亡を続ける韓国人も多いんじゃなかろうかと思われ。韓国人は、ずるをする人も多いけれど、楽をしている人に対する嫉妬心も強く、逆に苦しんでいる人を尊重する文化もあって、わざと苦しんでいる振りをしたり、自分の苦労を自慢する人も多い。日本人は韓国人ほど、苦しみや恨みを露骨に表現することは無いんじゃないかと思う。どんな苦労があっても、日本人は苦しみを認めず、どんな逆境も涼しく受け流す努力を怠らない。あからさまに苦痛や憎しみを顔に出すのは品が無いと思われるから、能面の様に無表情ということもある。

多分、苦労を表に出さない天真爛漫系のパク・ヨンハは、国民の嫉妬で袋叩きにされていたんじゃないかと思う。苦しくて当たり前、「恨」があって当たり前、むしろ「恨」こそが人間の素晴らしさであり美しさだと思っている韓国人にとっては、苦しんでいない人間を「いい気になっている」と言って非難するのは常識の様な印象さえ受ける。人を懲らしめるのが大好きというのもどうかと思うのだけれど。

果たしていじめが激しいのは日本か韓国か。日本では本来、プロレスのように起き上がれなくなるまで叩きのめすスポーツは流行らないと思われ。何か徹底的にボコボコにするのが好きな人が韓国人に多い様な気がするのは間違いか。勿論日本人にも気性の激しい人は多いし、徹底的に叩きのめさなければ気が済まない人もいるけれど、復讐を美化する文化は日本には存在して欲しくない。と言うか、苦しみや恨みを正当化しない限り、復讐を美化することも無いんじゃないかと思う。苦しまない人間は間違いだ、という程の韓国社会ってちょっと怖いと思う。

2010年6月24日木曜日

中國統一聯盟

大学生の頃、2005年1月15日(土)10:00~18:00の日中国際シンポジウムを見に行った。学生がいくつかの部屋に分かれて好きなテーマを自由に見学出来るようなところで、参加費用を千円くらい取られた様な記憶もある。reechoの知り合い(所属するゼミから参加の人々)は殆どスーツ姿で参加していて、研究会と言いシンポジウムと言い、いつも普段着が当たり前だと思っていたreechoは、入り口でずらっと並んでいるスーツ姿を見て驚愕した。駐日中国大使館の王毅さんが来ると言うので警備も厳重で、それまでに見たことが無い研究会の有様だった。案内には* 諸般の事情により、参加者は中央大学関係者に限らせていただくことになりました。ご了承ください。と書かれているけれど、特に拓殖大学から沢山(100人以上)参加していたらしかった。
今考えると、中央大学って実に左寄りの大学で、reechoは極め付きに中国を愛している先生方にお世話になっていた。~協調的な日中関係の構築をめざして~なんてことを今見せられると、どうしてそんなことが出来るのかと反射的に仰天してしまうけれど、大学時代は中国を美化してすっかり中国贔屓になっていた気がする。
そのシンポジウムの閉会式の席で、駐日大使の王毅さんが挨拶(あんなに短くても講演ね!)しているのを、数メートル程の至近距離で見ることが出来た。穏やかで誠実な感じの人だと思ったけどやっぱり日本に反省を求める姿勢は強固で、何かじっとreechoを見つめていると言うか、睨んでいる気がしてしょうがなかった。どこを見ていても誰もが自分が睨まれていると感じるくらいに隅々まで気配りする人と言うか。ま、感じ方は人それぞれだろうけどreechoの顔って凝視したくなる程奇怪なのかと思った。ってば自意識過剰?

で、その王毅さん、Wikipediaによれば
「2008年6月3日中国共産党中央台湾工作弁公室と国務院台湾事務弁公室主任に任命された。同ポストは台湾を国内とみなすため地方トップが就任するのが慣例で、今回も盧展工福建省党委書記の起用が考えられていた。外交官出身の王毅が選ばれた背景には、台湾との対話が停滞する状態を好転させたいという見方がある一方、知日派の李登輝が総統就任した以降急接近した日台関係を牽制するのが目的という見方もある。」
のだそうで、外交官を配置ってば、台湾を外国と看做したんじゃないのかとすら思うのだけれど。外国との関係を改善させるくらいに台湾の中国離れを深刻に考えていると言うことか。あんなに日本語が流暢な人に台湾を担当させれば、確かに親日的な台湾に対する圧力と言うか、強力なライバルと言うか、目の上のたんこぶに成り得るとは思う。

去年の10月にちょっと書いた、大阪の高層ビル内にある(あった)中国政府機関出張所の責任者(自称女性)は、名前がそのまま国境を守る兵士の種類を意味した。日本の経済的侵略から中国を守れと言われて派遣されて来ている印象を受けたのだけれど。慶応義塾大学で日本の経営者を集めた会費3万円の講演会で講演したことがあるとか、元科学技術庁長官と通訳を通して挨拶して、彼の名詞を辞書の間に挟んであるとか、色々華やかに活動しているらしい人だった。その人の部屋に2週間ほど居候していたところ、色々貴重な話も耳にした。日本共産党以外認めないと言いながら、ゲイだからという理由だけで三島由起夫と三輪明宏を敬愛していたり。よくそんなことまで知ってるな~と言うくらいに日本のゲイに精通していて、ゲイは思想も立場も国境も完全に超越するのだと思った。台湾へ行けば中國統一聯盟のトップと仲が良くて、熱烈に歓迎してくれるのだとか。大陸から常に熱い視線と愛情を台湾へ注いでいる様で、何が愛情かって金なのだけれど、離れられなくさせる熱い握手を交わしながら、自分の物であり続けさせる為にありとあらゆる手を打っていると思った。放って置くと何をするか分からないから、濃厚な関係の確認の為に頻繁に連絡を取り、台湾人の懐柔と中国共産党の資金源(何割かは軍事費)として、麻薬・覚せい剤の販売にも力を注いでいる雰囲気も感じられた。

今中国が台湾に対して柔和なのは、馬英久さんが中国共産党と仲良しだからに他ならず、「仲良くしないならいじめちゃうよ」と言う我侭なガキ大将なのは今も昔も変わらない。あんな頑固で分からず屋なガキ大将でも仲良くすると楽だし、恩恵も大きいからしょうがないなと思う。台湾はあまりにも小さくて、大陸に飲み込まれるのが容易に見えてしまうのが悲しい。どこまで踏ん張っても台湾は中国の一部、と思う人がいかに多いか考えると、もうちょっと台湾に頑張って欲しいと思ったりする。民進党が次の選挙で勝てば、また少し独立とか自主自立路線を進めるかも知れないね。

2010年6月19日土曜日

言い分

八田與一を美しく祀れば水利会も美しく見えると言うもので。美しいものを美しいと讃える気持ちが美しいと思わせながら、皆の八田與一への思いを自分たちの私利私欲の為に利用しようとしているのが嘆かわしい。どんなに醜い政治組織も美しく見えるようにさせられてしまうのはどうしたものか。八田與一の政策が共産主義だった為に、中国の共産主義支配を正当化&強化する道具にしようとすれば出来ないことも無いわけで、八田與一を偲ぶことが中国との統一を目指す国民党内部の意向と矛盾しないのがそもそもの問題だと思う。八田與一の政策は立派だった素晴らしかったと讃えながら、台湾人を中国共産党の支配に共鳴させて行きはしないだろうか。八田與一を尊ぶ台湾人の中に果たして統一を喜ぶ人がいないと言い切れるのかどうか。国民党が牛耳る水利会と一緒になって日本人が八田與一を拝んで満足して良いのか、水利会の主催する墓前祭に参加して、水利会の傘下で八田與一を偲ぶことが長い目(long term)で見て日本の為になるのかどうか、日本の防衛(安全保障)上の問題で台湾の立場をきちんと考えている日本人がいるのかどうか。日本を危険にさらす政策を助長している認識があるのかどうか。台湾が中国共産党に乗っ取られて万歳出来る人間以外、国民党が牛耳る墓前祭に参加して国民党の幹部と一緒に八田與一の共産主義政策に感銘を覚えてはいけないんじゃないかと思う。

何でも帝国主義に見える台湾人からのe-mailによれば。楊明風さんが自己紹介の後で話していることを要約すれば "楊明風先生想要發揚農業水利的競爭力・貫徹馬英九的政策・發展佃農工業政策" だそうで、話していることを一言一句反訳するのが面倒でこんなに短い要約になったらしいけれど、楊明風さんについて国民党のHPを見れば、既に国民党の中央委員(120番目)として国民党幹部の仲間入りを果たしている。

美しく語られる八田與一の物語とは全く別に、現在の台湾の政治がどの様に動かされているのか知らないと、国民党及び中国共産党にうまく利用され、敵方が八田與一の骨の髄まで徹底的にしゃぶるのを喜んで眺めることになるんじゃなかろうか。

そして。その美しい烏山頭ダム。


ダムの入り口では一般の中学生以上65歳未満は200元を徴収される。昔はダムの給水にいたずらされては困るから、関係者以外立ち入り禁止だったとか。200元はレート換算すると日本円で600円程度だけれど、一般の台湾人の感覚から見ると日本人の考える1500円くらいの入場料。ゲートの内側にはプールやホテル,バーベキューの施設等があり、西拉雅渡假飯店の宿泊客はここのゲートでの入場料が免除される。ただし、団体で宿泊を申し込んでホテル宿泊客名簿に具体的な名前の記載が無く、料金所からホテルに電話しても予約済みの客としてホテルで名前が確認されなかった場合は、入場料金を取られる。あいにくreechoはホテル宿泊者として名前が登録されておらず、駅前の商店街からreechoを乗せて運転してくれた気前の良いおばさん共々きちんと200元ずつの入場料&50元の駐車料金も取られ。おばさんが全部払ってくれて、reechoからお金を受け取らなくて困ったんだけど。翌日の墓前祭当日には全ての車両及び参拝客が無料でゲートを通過出来たと聞いた時には驚いた。今年の墓前祭は警備が厳しく無く、本当に全ての車両がゲートを通過出来たそうで。今度来る時は隆田駅近くの安いホテルで一泊してダムへ移動しようかと考えた。駅前の隆田旅社(1泊700元程度)は、規模は小さくて柄は良くないけれど、日本に住んでいたことがあると言う日本語が堪能なおばさんが案内してくれ。西拉雅渡假飯店はそこそこ大きなホテルでもreechoが到着した時は日本語が堪能な職員がいなくて大変だった。どうでも良いけれど、大陸に比べて台湾は、外観が良くても中が汚いというか、手入れの行き届いていない不潔な感じのする宿舎及びホテルが多い気がする。自分の趣味をそのまま旅行客に強制するとか、そもそも台湾の宿舎は個人の趣味が反映され過ぎていて馴染めないと言うか。ラブホまがいの宿舎と言うのも問題だけれど、台湾の場合、客と言うより家族として迎える雰囲気があって、大陸よりラフなのかも知れず。交易を軸に経済が発展した長い歴史も無いから、大陸ほどに旅行客を大切にする文化やホスピタリティーを期待してはいけない。今までよそ者に強制され過ぎて来て、よそ者を見たら反抗することしか頭に無い台湾人もいる様で、日本の差別的支配に対する復讐も視野に入れながら、「すみません何の利益ももたらさないよそ者です」くらいの気持ちで宿泊&旅行すれば良いのだと思うたぶん……。

ホテル正面玄関と、墓前祭会場入り口付近から見る珊瑚潭を臨むホテル客室
↓右の写真とほぼ同じ場所から撮影。
 


2010年6月7日月曜日

大使館突入事件

reechoの防備録として。~吾爾開希~Wikipedia
~ウルケシ(ウーアルカイシ)氏とお会いしました~日本ウイグル協会 

何でわざわざ日本に来るんだと思ったんだけど。考えてみれば台湾に中国の大使館は無かったのだった。中国駐外機構(青色に塗られた国に大使館あり)。ついでに台湾駐外機構列表~台湾の大使館がある国も多いんだ感心~。

「偏向マスコミ報道から日本を守ろう!ネットワーク」の情報によると。大紀元では「同日朝、中国大使館の敷地内に突入する前に、同氏は柵の前で取材に応じた。」のだそうで、6月4日の2時半に突如中国大使館への強行突入に及んだのでは無く、計画的に何時間も前から報道関係者を呼んで、話題にする為だけにわざわざ柵を乗り越えるパフォーマンスをしたらしい。

「逮捕されても監禁されても構わない。」と言っているけれど、殺される可能性があったりしたらとても出来ないんじゃないかと思われ。自分の身の安全は必ず保たれることを百も承知の上でやっているのが非常に賢いと言うかずるいと言うか。

同じく天安門事件の指導者だった柴玲はCIAの手引きで亡命したとかで、何か裏で仕組まれている感じがある。今度の大使館突入も何らかの手引きがあってやっているんじゃないか、とか。前年度のマカオ行きもちょうど六四天安門事件から20年目だったそうで、どうやら6月4日を選んで話題作りに励んでいるらしい。

reechoの母いわく、6月4日なんて1年に1度しか無いんだから毎月4日にやってくれたら良いのにね、だそうな。そんなに祖国に帰りたければ毎月事件を起こしたって良いんでないの?と。毎月やったら意味が薄れるし視聴者も見飽きるだろうけれど、こんな事件なら毎月見せられても良いね。別に人を楽しませる為にやってる訳じゃないだろうし、毎月やったら変人扱いされるだけだと思うんだけど、reechoは単純に視聴者を楽しませる人を応援してしまう。例え大張偉であろうとも!!


しかしながら必ず記憶しておきたい天安門事件。
 
              勿 忘 六 四

2010年6月4日金曜日

農田水利會


2009嘉南農田水利會 八田與一緬懷德澤



墓前祭に行くと言ったら、利権争いの渦中に行くんだと思わなければいけないということが分かって来た。台湾を思い出しただけで熱中症で倒れそうな気分になるんだけど。烏山頭ダムの職員の冷たさとか、地元の人々の反応に「なんだかな~、」と思っていたけれど。台湾の人たちから言わせると、曽祖父が昔烏山頭ダムの所長、と言うと、あの腐敗したお偉いさん等の元祖?オエエっ、としか思われないと言う問題が見えて突然不愉快になって来た。ついでに、陳水扁さんがダムに近寄らなかった理由も分かった。
中國國民黨青年團UploadのYouTubeによると、中國國民黨18全黨代表選舉に台南縣28號で楊明風さんが出馬。全然聞き取れないので、聴力が無いから言っていることを書き出して欲しい、と台湾人に頼んでもなかなか書いてくれない。単に面倒なだけかも知れないけれど。台湾国内の政治の話題は極力避けたいと思っているのは充分承知の上で。元烏山頭區管理處主任の自己紹介等を書き出したがらないのは、台湾の政治的コネクションについて知らせるのを非常に不愉快に思っているからではないかと。

農田水利會は政治的に重要な組織らしく(政治組織そのものの様でもあり)。前出の、何でも帝国主義に見える彼の話では、政治家と言ったら経歴よりカネだそうで、どこでも金で人が動いていて利権争いにおいて綺麗な場所なんて無いんだな、と思わされ。お金で票を集めるのは当然のことと言われてびっくりしたけれど。台湾の人たちから「賄賂で汚れた烏山頭ダム」とか思われているのは正直ショック。


農田水利會通則 防暴力賄選


この法律出来たの遅すぎないかと思う。ダムの職員が、何かギラギラと利欲を求めている感じが嫌だったのだけれど。やっぱ賄賂禁止の法律を作っても賄賂で勝つ人は日本と同様に水面下で続くのかなと思った。ヤクザが買い取る投票権なんて誰も話題にしたくないだろうし。おぞましくて一般人が近付きたい場所じゃないことは了解。
5/15水利會改選-國民黨拿控水利會--民進黨主席主席蔡英文"我們要打破水利會"
⇒結果(聯合News)會長當選名單 2010.6.1から楊明風さんが嘉南水利會會長に。農田水利會聯合會組織図によれば全聯合会の副会長でもあるらしい。

外省人の方が金持ちだから政治も執りやすかったとか。国民党の独裁政治に反対したくても言論統制で無理とか。言いたくても言えない不満も強いだろうなと思う。なんと言うか、国民党の餌食になる為に墓前祭に参加している様で。脱水症で倒れたいんだが。

一番上の動画で献花しているのは台湾の学生ではなく石川県の花園小学校の生徒さんたちだそうな。招待されている筈なのに、ただ一人たりとも宿泊費or交通費について主催者側で負担してもらっている人はいないという話。招待されている訳じゃなく、自己満足の為に日本から勝手に来ているんでしょ、と台湾人から冷ややかに見られているのが分かると苦しい。どれだけ台湾が汚なくて冷たいかなんてそう簡単には分からないのも結構問題。