2009年11月28日土曜日

懺悔。


 
~ある花蜜さんの56.comでの投稿から~ 


母に、「これ見てきたんだよ、」と上の映像を見せたら、「(まさか)これじゃないでしょ?」と言う。「だからこれを見て来たんだって」と言ったら、笑いながら内心絶句していた。私はこれを見に北京へ逝って来てしまいました><。禁断の花儿乐队演唱会ですよ。恥ずかしくて穴があったら入りたいんですが。高校生の文化祭レベルと言えば良いのか、素朴で気取らない感じが良かったと言う人がいるかも知れないけれど。思えば私の中学のクラスメートには大張偉より音程を外さずに歌う人が2人はいたし、音程だけでは無いけれども自分の価値基準をどこまで捨てて良いのか考えてしまいましたよ(泣き笑い)。小美さんもまこねーやんさんも、もうコンサートから二週間経つと言うのに感想らしい感想をまだ一言も書かれていないのを見るに、「楽しかった!嬉しかった!この感動を一刻も早くみんなに伝えたい!」とか手放しで喜んでいらっしゃるのかどうか、皆さん勿体ぶってないで感涙のコンサートを語ってくださいよ(笑)。

33歳にもなってカマトトるのもどうかと思うんだけれど。大張偉はスクリーン裏で輪郭だけ見せながらストリップを始めるし(あんまりいやらしいのでスタントであることを祈ってしまった)、「戚薇が大张伟の急所を握ったのは意図的です」な映像は流れるし、王文博は洋式トイレに座ったまま口からオナラの音を出してリズムを取り続けてるし。目も当てられないと言うか、正確には目のやり場に困る舞台作りに励んでいる様にも見えた。満足して帰って欲しい、とか言いながら、実は不満を募らせようと頑張っていると言っても良い程で。コンサートに来られなかった花蜜さんたちとの不満足度を一致させようと頑張っているようにも見え、客席の何割かはタダで入った人かも知れず、ファンでも無いのにそこにいる人に憤っている様な気もしたし。ファンを信じていたのに裏切られてグレたと言うか。「どうせお前ら半分は無料なんだろ」みたいな。途中から入って来た人も多かったけれど実際にかなりの人が途中で帰ってしまったし。それなりに赵薇が来るのを楽しみにしていたのに結局来なかった様で、自分の大切な人がいなければ何をやっても平気なのかと思うほど。仕事よりプライベートを大切にするのは分かるけれども、観客を欺くことばかり意識していると思われてもしょうがないと思ってしまった。

或いは、人を応援し続けるのはどんな我慢大会よりも耐久レースよりも過酷で苦しいと言いたいとか。どんなことがあっても支持し続けてくれるなら宜しくお願いします、でもそうでないならお引取り下さい、とか。僕らは嫌でもこれだけ頑張ってるんだからファンのみんなも我慢して下さい、とか。彼らの過激ないたずらにいちいち目くじらを立てていたら、とてもファンなんか続けていられず、やはり花蜜さんの多くは包容力があって優しい子が多い。The Flowersを「何をやっても許される天使」くらいに思っていなければ付いて行けないものがあり。いたずらを通して女の子たちを赤子を見る母親の気持ちにさせてしまうのか、観客に対する甘えも含め、わざと心配させて母性本能をくすぐって人気を得ている気もした。

今期の浅田真央選手その他周辺の人々が全く逆のことを言っているけれども、私はどうも彼女がオフシーズンに滑り込んで来たのは別のプログラムではないだろうかと思っている。今回の花儿乐队も、どうも当初予定していたプログラムとは違う物になった可能性がある気がした。準備していた物が全てボツになるようなことがあったら誰だって怒りたくなりそうなもので。そんな気がしただけなので浅田選手のことについても追及されたら困るけれど、何か裏がありそうな感じと言うか。八百長で敗北を予定しておいてやらされているんじゃないか、とか。どこまで組織的に計画的にやらせられるものなのか分からないけれども、何かが裏で動かされている感じがあった。

多額の出費を懺悔しながら、これから自分の口からは花儿ファンとは言わないことを誓いたい。それなりに応援するつもりだけれども限り無く遠くからということで反省の意を表したいと思っております。m(_ _)m どうかお許しを。

接待ゴルフ


 【ニューヨーク=村上尚史】男子ゴルフの世界ランキング1位のタイガー・ウッズ選手(33=米)が27日未明、米フロリダ州オーランド近郊の自宅近くで交通事故を起こして、負傷した。複数の米メディアによると、午前2時25分ごろ、自分の車を運転中に消火栓と木にぶつけ、けがは顔面の軽い裂傷という。⇒CNN


上の写真のテレビの画面を見れば分かるけれども、私はおじさんちでゴルフの試合を見た。私はずっとおじさんちのパソコンで遊んでいたのだけれど、おじさんは2時間以上ゴルフに釘付けになっていた。「もう行きましょう」と運転手が促すのを「閉会式まで見てから!」と言って結局閉会式が終わるまで一緒にテレビを見たのである。社長、タイガーウッズが大好きで、ともかく大富豪に憧れている。優勝した時の賞金よりも参加するだけで得られる金額の方が桁外れに多いのだそうで「こんな人の娘に生まれたら幸せでしょう?」なんて聞いてくる。そんなことを考える人の神経が分からんのだが、ともかく中国人は目の中に「カネ」しか入らないように出来ている感じがした。彼らにして見ればカネこそが幸せの象徴で、社長自身、取引先との接待ゴルフがあるから、カネの為のゴルフに夢中になっているのである。

丁度この時に見ていたのはJBWereマスターズの最終日、彼が被っているナイキの帽子を見て、「僕らは高いカネ出してナイキ買うけど彼は大金もらってかぶってあげてんのよ?」と言って、ひたすら尊敬と羨望の眼差しを向けていた。テレビ画面の左上に「高尔夫・网球」という文字が出ていて、「いくら金持ちにゴルフ好きが多いからって、なんでゴルフばっかり賞金が高いんでしょうねぇ、テニスにこんな賞金付きます?」と私がいちゃもんをつけると、「宣伝すれば大金になるから」とあっさり。接待の為にもっと別のスポーツは無いのかと問いたい。問い詰めたい。

おじさんち、ゴルフ用品は勿論どっさりあるけれど、ゴルフ以外にもダーツや映画を見る為のスクリーンと投影機、バーベキューの為の野外設備にアルコールがずらっと並んだバーまであり。中国人、遊びと接待に掛ける情熱にはただならなぬものがあると思った。

2009年11月23日月曜日

おじさんち

中国人は、日本人に比べれば確実に、遠くからの旅人に親切だ。貿易を軸にして経済が発展したという背景もあるけれど、人との交流を確実に重んじる文化がある。別に日本人が旅人に不親切という訳では無いけれども、今回の旅では、飛行機の中で知り合ったおじさん(従業員60人程度の中小企業の社長)に随分お世話になった。

バスにも地下鉄にもずっと乗ったことが無くて、と言いながら全部運転手付きの自家用車で案内してくれた。日本では、最近高層ビルになった工科大学に留学後、十数年間日本で働いていたそうで、日本語も日本人と同じくらいに堪能で、全然不自由しないし、全て日本語で通じちゃうし、自宅の一角は畳だし(下は倉庫になっているそうだ)。全部連れて行ってもらったら中国語の勉強にならないから一人で旅します……とかオタッキーなことをつぶやいて翌日から完全単独行動に戻った私。798芸術区の警備員のお姉さんは、花儿乐队のMV撮影所を探して怪しげにうろついている私に「探査活動?」と言って笑っていたが、連れて行ってもらったのでは探査活動が出来ず。中国語を使いたくない&道に迷う暇が無い人にはガイドが必要だけれど、道に迷う&探す自由が無い不自由を考えるとガイドが邪魔なのである。危険と言えば確かに危険なのだけれど。行き先を告げたら反対方向へ案内されたり、意地悪も含めてスリリングな旅が楽しめた。

実は、飛行機の中で、土曜日の花儿乐队のコンサートが一番の目的なんだけど行かないかも、とか社長に言っていた関係で、社長が土曜と日曜を私の案内の為に空けてくれたらしく。おじさんはどうしても私をコンサートに行かせたくない様だったのだが。やっぱどうしてもコンサート行きたいから土曜は無理デス、とか言ってコンサートへ行ってしまい、翌朝「兆龍ユースホステル」まで迎えに来てもらった。江苏から来た花蜜さん等は「授業さぼって来たんだよ」なんて言うくらいで、翌日は798芸術区へ行った人が多かっただろうと思うけれど、私はそのままおじさんに北京観光ガイドをお願いすることにし。

日本人の私には中国語のニュアンスなんて分からんのだが、どうも、私の中国語名が小鳥をイメージさせる様で、社長がどうしても「鳥の巣」へ案内したい、と主張するので鳥の巣へ行くことになった。鳥の巣なんてどうでもええねん!!(マジギレ) 写真を見れば分かるけれども、半分怒ってんの。体育館の中に入るのに何で50元も掛かるんじゃ!激貧バックパッカーはユースホステル一泊料金をこんなところで捨てる訳には行かんのだよ。タバコが好きで、入り口でライター没収されるのが嫌だから入りたくない、と言う社長は「ライトアップにそのくらい必要なんだろうな」と、経営者らしく採算を合わせることに着目していたが。

社長に「おみやげ」まで買ってもらい、運転手の割り込み運転と「中国は広すぎて多様すぎてルールが無いから」と言う社長のアバウトさにもたじろぎながら、翌日からまた私の一人旅は続くのである。

2009年11月21日土曜日

驚き。

北京で驚いたこと。しゃぶしゃぶのお店がやたらに多かったこと。行く先々でオレンジ色の呷哺呷哺マークを発見した。行きがけの飛行機で知り合った社長(中国人)も好物がしゃぶしゃぶであるらしく、家でもしょっちゅうしゃぶしゃぶを食べている様だった。Googleで検索を掛けてBlogの記事を読んでみると、それなりに不味くない模様。私は北京で安いものばかり食べていたけれど、安いものだけで比較するのはヤバイくらいに上海は美味しかった。それにしても北京の道端で売っている一元のウィンナーは食べない方が良い。製造者が不明で食材も不明、一緒に売っている焼きトウモロコシは見れば古さが分かるけれども賞味期限も分からない。野良猫や野良犬の肉を使っていても誰にも分からないし、そもそも体調を壊しても苦情や問い合わせの場所が分からない。私はあのウィンナーを食べて気持ちが悪くなり、かなり苦しい思いをした。798芸術区でのんびり歩いているのんきな猫を写真に撮ろうとしたら、「猫を獲る業者が来て殺して食べてしまうからやめてくれ!」と叫ばれた。あんまり真剣に言うもんだから、本気にしてしまい。北京の人は、あからさまに嘘をつくので言ったことをそのまま信用しないことにしているが、その鬼気迫る物言いからは、冗談ではなく、本当に、野良猫を獲って食材にしてしまうらしいと思った。

200mlで2元以下の飲み物としては、三元食品が比較的安定している。他の会社の製造は、香料が強過ぎたり水っぽ過ぎたり既に腐っているものがあったりで、個人的に飲みたくない。路上販売の豆乳も、上海の方が何倍も美味しかった。上海と比べてしまっては終わりなのかも知れないが、北京はともかく不味い。

日本の「薄皮あんぱん」にそっくりな六個入りのパッケージを見つけ。シリーズのクリームパンらしきものを買ったところ、これもまたたまらなく不味かった。皮が薄いと書いてあるが大して薄くは無く、白あんとピーナツバターとを、なにやらいかがわしく練り合わせた感じと言うか、慣れれば平気だけれどもあれで4元出すのは苦しい。

正直に言って、北京の安い食べ物は、人の手が加わっていれば加わっているほど不味い。人の手が加わると、路上でビニール手袋をした手で鉄板のお好み焼きをひっくり返す。なぜフライ返しっちゅーものが使われないのか不明だが、ともかく何度も手でひっくり返すので、手袋のビニールが溶け出して食べ物がビニール味なのである。申し訳無いがこれも捨てざるを得なかった。冷たいから暖めてあげるからちょっと待っててね、と言って、ビニールパックの豆乳をお好み焼き用の鉄板に乗せて加熱するのも恐ろしく。ビニールが溶けるっちゅーのに。そのままで良いから、冷たくて良いから、とあわてて買い急ぎ。北京の人はビニールを溶かして食べさせるのが大好きと見え。これも上海ではあり得なかった光景で。衛生面では確実に北京より上海の方が上と見た。

北京の安い料理は、不味いと言うより、はっきり言って危険な領域なので、北京で料理の安さにこだわるのはやめた方が良いと思う。人参とかキャベツとかキュウリをスーパーで買って生で食べて見たところ、農薬の味が日本より少なくて甘くて美味しかったのだが。料理となったら何がどうなっていることやら、ま、死んでも良いと言える命知らずな人は、自分で「北京の安い味」を確認して見て頂きたい。限り無く安い料理の場合は特に、販売する人が自分の店の商品を毎日食べている可能性が高く、売る人の顔色や皮膚の艶等も参考にした。北京の安い料理はどれも、油と塩が強過ぎて食べられず。たまに、顔色が良い販売者の所で買うと、油も塩分も控え目で、それなりに食べられる味だったので、私の場合は、店の人の顔色と肌の様子をかなり気にした。この人と同じ物を食べても健康を害さないかどうか。やっぱあんな物を毎日食べて元気に生きて行ける北京人は日本人とは比べ物にならない程健康だから真似しない方が良いと思うけどね……。大張偉が食べ過ぎるのも、単に栄養失調によるのではないかと思ったりした。栄養が足らなくて、何らかの成分が足るまで食べたくなるとか。脂肪と炭水化物だけでは健康に悪そうだから、バランスの取れた食事を北京人に勧めたい。