2010年4月30日金曜日

Innuendo

reechoの母が突然、「QueenのCDが欲しい」と言う。聞きたい時にreechoがパソコン開いていつでも聞かせられるから我慢してと言ったら、自分が聞きたい時にいつでも聞けるとは限らないからどうしてもCDが欲しいと言う。パソコンは基本的に私が独占していて母は操作していない。というか、疲れて出来ないという身体的理由で自分で操作しようとしない。それで。半裸になってシャウトするゲイの何処が良いのか、とreechoが半ば憤慨しながら母が好きな時に好きなだけ聞きたいと言うQueenをYouTubeで検証がてら眺めていたら。「非诚勿扰」の冒頭にどことなく似ているような映像を発見した。"Innuendo"である。大学受験時代にひょっとすると一度くらいは見たことがあったかも知れない英単語でも全く記憶に無く。紛わしでこれまた全く関係無いQueenのボーカル(痩せてた頃)が、大学受験時代にお世話になった静岡市の龍華寺出身で代ゼミ英語講師の小倉先生に似てると思ったり(話がローカル過ぎ汗)。
Weblioによれば「当てこすり,皮肉」の意味で、ラテン語では「うなづいて示す」の意。goo辞書によれば「暗示, ほのめかし, 当てつけ・当てこすり」、被告が説明するのか原告がするのか知らないけど法律用語では「名誉毀損訴訟における真意説明条項」の意味だそうな。多分、「狙った恋の落とし方。」ではInnuendo(風刺)をかなり意識していると思う。内容があてこすりだらけだからである。ついでに花儿乐队の「嘻唰唰」(お酒の席でのジャンケンゲーム:ゲロゲロ吐いてブラシでゴシゴシ洗う意)と当てこすってばかりの大张伟を意識して作ったんじゃないかとも思う。

何となくとしか言いようが無いけれど。
ビビアン・スーを台湾と見て当てつけたならば。「日本といちゃついて孕んじゃった女は要らん。」とか。日本をすっかり忘れさせて無理やり結婚しようとしてるのは大陸なんだけど。「父親のことは触れたくなくて(那个男人我不想提,他都不要肚子里面的babay啦)」と言われても、父親健在のbabyの面倒を見るのは面倒だから嫌だねと。お腹の子の父親が日本だなんて誰も言っていないのだけれど。孕ませた日本が見ると妙に気になってしまったり。(セリフはこちらの9.より)

「Innuendo」は、フレディ・マーキュリーの生前最後に発売されたアルバムで、Amazonの説明によれば「そのヴォーカルにはありったけの感情が込められており、鬼気迫るほど。」だそうな。Queenの場合、鬼気迫るのはずっと以前からだと思うけど。
こちらの翻訳によれば「僕らの人生は、伝統と迷信と、偽りの宗教に捕らわれている。未来永劫、果てしなく」というフレーズがあるらしい。

非誠勿擾は相当「Innuendo」を意識してると思う。

2010年4月23日金曜日

台湾で難民生活。

八田綾子さん(祖父の妹)の話によると来年はツアーで沢山人を集める予定だけど今年は誰も来ない墓前祭になるそうで。reechoは1人静かに烏山頭ダムを拝みに行くことになった。日本からは、石川県からツアーで行く人達を合わせても20人程度とか。綾子さんが友達を呼んでもあまり面白くないからかリピーターが無いとかで、人を集めるのは確かに難しいと思った。パックツアーだと軽く15万円を超えてしまって余程の金持ちでないと勿体無いだろうし、中国語が出来ないと1人旅は不安だろうし。大して中国語が出来る訳じゃないけれど、金持ちしか行かない様な台湾旅行の最安価に、今回reechoはあえて挑戦したいと思った。で、換算して見ると、意外にも北京旅行より安くなる可能性が見えて来た。氷点下5度を越える北京での野宿は難しかったけれど(それでも本気で野宿を考えていた。毛布さえあれば……)、既に最低気温が20度を超える台湾なら、蚊に襲われさえしなければ充分に楽しめる。

最安価から5千円増しのチャイナエアラインなら今でもまだ予約可能だと思う。reechoが先週予約した便ではまだ往復共に半分くらい空席があった。ここでの調べでは、ユナイテッド航空の成田発「台北直行便1ヶ月FIX」2010年5月の最安値は航空券代金17000円+TAX&燃料費他8130円+空港使用料2540円の計27,670円。期間が短ければ更に安い航空券が探せるらしい。残念ながら3ヶ月前に予約すれば取れた筈だけれど、既に帰りの便が皆無とかでユナイテッド航空は予約不可。人気の航空券は発売開始直後に予約しなければ駄目だと思う。静岡空港利用だと航空券だけで5万円、諸経費足すと航空便で軽く6万円を超えてしまい、しかもソウルor上海で乗り継ぎの為に1泊しなければ帰れないとか。reechoの場合は成田までの往復費用1万円を足しても成田発着が断然お得。

台湾の宿泊施設を探すのも一苦労。Hostelling Internationalで台湾のユースホステルを検索しても少な過ぎるし安くない。2009年11月29日のYahoo台湾のニュースによれば「台灣目前除了嘉義、台南和綠島沒有YH外,其餘縣市都有青年旅舍。」だそうで、まだ嘉義と台南にはユースホステルが無いらしい。大陸だとインターネットで大多数の宿舎の予約が可能だけれど、台湾ではオンラインで予約可能な宿舎は半分以下と思われる。宿舎に電話すると「いつでも部屋が空いているから当日電話よこせば?」みたいな感じで、この様子だと北京で驚かされた「個々の宿舎での厳格なオンライン顧客管理」は行っていない筈だけれど。安い宿をどうやって探すのか。
BLUEZZによれば、台南の宿は239ある。電話が通じない宿もあるけれど、1人1泊TWD$500(日本円だと1500円)以下で泊まれる宿舎も多い。調べて見れば分かるけれども、多くの安いホテルで3時間程度の昼間の休憩が提供されている。宿舎の説明に表示されている最も安い料金が、昼間限定の休憩料金だったりするので、実際に問い合わせて見ないと宿泊料金が分からない。安い宿舎は大抵單床(一至二人)と雙床(二至四人)で、一部屋の料金を払えば人数は関係無いらしい。夫婦関係を証明出来る結婚証明書が無いと男女の同室宿泊が触法行為となる大陸では考えられないのだけれど、ラブホ利用客が多いらしく、車で入れる「汽車旅館」というホテル(大抵1000元以上)が驚く程ゴージャスだったりする。インターネットでの宣伝にもかなり力を入れている。中国語が出来る方はBLUEZZでの検索がお薦め。
台南市で1部屋1泊500元以下のボロいビジネスホテルなら。
玉光大旅社 06-2283096 台南市中西區慈聖街73號2-3樓 ⇒地図
金屋大旅社 06-2263198 台南市中西區郡緯街50號1-3樓 ⇒地図
樂都大旅社 06-2226119 台南市中西區永福路二段152巷26號1-3樓 ⇒地図
◎台興大旅社 06-2220176-8 台南市中西區永福路二段197巷1號 ⇒地図
信南大旅社 06-2205120 台南市北區成功路68巷27號1-3樓 ⇒地図 上は全て400元、ここは500元とか。知り合いが日本語学科出身だから、日本語が必要ならそいつ呼ぶよ、と言ってくれる。
新美旅社 06-2222334  台南市中西區新美街188號
電話すると台湾語しか話さないおばさんが出て分からないんだけど多分最も安い。

まだ調べていないのだけれど、台北で最も安いと思われるゲストハウスはTaiwanMexだと思う。ここに記載されている電話番号は既に使われていないとか言われてしまうけど、e-mailを送ると2日後に返事が返って来たりする。更に安さを求めるなら、野宿(露宿)である。最終日は飛行場のベンチに一泊するとか、安いインターネットカフェ(見本)などを探すとか。台湾には24h営業のレストランも漫画喫茶も日本並みに存在するらしい。100元程度で1泊出来る巨象もあれば、300元の漫畫王もあり、安いところを調べ尽くすのが賢明だと思う。現地に知り合いがいれば更に心強いと思われ。
綾子さんに「誰か台湾の人を紹介してください、」と頼んだら、現地で会うだけで電話出来る人はいないから一緒にホテルに泊まりましょうと言われ、無料で同室に宿泊させてもらうことになり。墓前祭前にホテルでの昼食会にも参加させてくれるとか言われているけれど、何ですか。その、難民の姿をしてパーティーなどに参加ですか(汗)。

2010年4月16日金曜日

八田與一

予 告 編



馬英九と握手するreechoの祖父の妹の図  

徳さんのホームページにあるように、昨年の11月4日に、台南でアニメ「八田與一」の試写会が行われたそうだ。例え立場的に大陸寄りで反日と言われていても、自分の利益になるなら何でももらってしまおうと言ういけずうずうしさがイカしてると言うか。地元の人達の票が狙いとも言われている馬総統の政治政策に反感を持つ住民もいるんじゃないかと思うけれど、さすがに表立って攻撃する人はいないね。日本が絡んでいるし、それだけ情勢が複雑な場所だからだと思うけれど。宣伝出来れば何でもやっちゃうのは、さすが中国と思う。政治家が動けばついでに台湾の大富豪も墓前祭に参加しているとかで、台湾のリゾート地・観光地として売り出す予定が喜ばれているんじゃないかと思われる。世界文化遺産への登録に前向きなのも、観光地として世界中から人が呼べるからに違いなく、「カネの為ならなんでもやります!!」なド根性がえげつなく見えるのは、やっぱreechoが貧乏でひがんでいる証拠なのか。それか世界遺産に登録されても観光客が大して増えなさそうな静岡県民としての僻みか。

それで今年は超ド級に貧乏なreechoも、カネ稼ぎの為に開発されるっぽい上昇気流に乗っている烏山頭ダムを、無理矢理縁起を担いで眺めに行って来ようかと思っている。それでも例によってreechoは1泊千円以上の場所には泊まらないんだよ。でも何となく、微妙に政治と乖離してそうな地元住民の心境を感じて来られるんじゃないかと期待している。大袈裟に万歳してたって、やっぱわだかまりがあるっしょ、実際には。

2010年4月8日木曜日

非誠勿擾

狙った恋の落とし方。を字幕無しで中国語音声のままYouTubeで見た。こちらにも紹介されているけれど、いくら目を凝らして見ても、セリフが分からないと何が面白いのか全く分からない。私が見たYouTubeの動画では日本人が喋る日本語にも字幕が付いていなくて、中国では日本語が分からないまま放映されていたのだろうか。んな訳ないか。再来年にでもレンタルショップでDVDを借りて日本語字幕付きで見ようと思うけれど。早くあれこれ考えずに反射的に笑いたい。

「2008年は大地震もあったし金融危機もあったし、みんな暗くなっているからせめて映画で楽しんでもらいたいと思って作った、」と監督が話しているけれども、実際に有りそうで有り得ないことを物語のあちこちに散りばめて笑わせてくれる。「映画で夢を見て欲しい、」とも言っていて、確かに大人の童話と言って良い、可笑しな話と皮肉の詰まった映画だと思う。
冒頭は、紛争と武力による鎮圧をイメージさせる映像。中国人は暗い過去を引きずりながら軍事大国化にも懸念を抱いているのかなぁ~と思わせる。視聴者を戦車の下敷きにさせる映像に引き続き、登場するのがドラえもんの皮膚(?)の色をした紛争解消機。ドラえもんはジャンケンが出来ないという皮肉が分からないと面白くないのだけれど、戦争は始まる前に既に保有する戦力で勝負が決まっていて、それ以前に日本はジャンケンが出来ないんだよ、とか。これから始まる(男女の)戦争を暗示させる小道具にもなっていて、ともかくのっけからパロディーである。
中国人は、日本人に比べて(比べなくても)、言葉の背後にある故事を重視する。駄洒落を捻じ込みながら内容の細部まで念入りに意味を含ませていて、中国人の知り得る情報が無い日本人にはちょっと残念だけれど、意味が分かれば分かる程笑える映画だと思う。

まずは主人公のお見合いサイトへの投稿から。⇒こちらこちらに全文掲載。後に「海亀(留学帰国組)」が「海航」の客室乗務員(スッチー:スー・チー)に惚れるという設定で、初めに中国に多過ぎる同性愛者とのお見合いから。中国ではゲイの仲間が同志と呼ばれるらしく、中国人に「同志社大学」と言うと、ゲイが集まる大学を連想させるらしい。 

我见过(建国)啊。「私会ったことありますよ。」
爱茉莉(艾茉莉)-「私を愛してよ!」とか「ここのレストランが大好き」とか。
最後は「皮膚が白い」と言いながらBye!と言わせていたり。
二重瞼にする為にわざわざ韓国まで行くかと思うのだが。一体どこまで笑いの要素なのか、映像だけではシリアスにしか見えず、日本語訳を見なければ大まかな内容すら分からないのは辛い。台本の意味が分かるとギャグの連発に感動出来そうだけれど、分かってもそれ程笑えないという人民中国の記事もある。「征婚啓事」が元と言われる原題「非诚勿扰」、ここの情報によると、中国では婚活で「本気でつきあえる人を望む」という意味で書かれるそうな。検索でこれしかヒットしない様に頑張った様な邦題「狙った恋の落とし方。」、題名だけ見たら格好良い恋愛ゲームなのかと思ってしまったけれど、遊び好きな日本人の気を引くならこんなお手軽な題名が受けるとでも思ったか。実際に出て来る「真剣にお見合い中」な人々は、皆極めて深刻で格好つける余裕なんか無い様だし。だからこそ笑えるのだけれど、終始一貫して人生の一大決心の為にシリアスな表情しか見せないし。時に辛らつな内容を含んでびっくりさせられたりもして。もしかして、ビビアン・スーは中国で苛められているのか??とか。初めから「狙い」がスチュワーデスということで、海と同じ色の大砲で航空機を撃墜するイメージで、辛辣な戦争と緊迫感、ついでに人を殺す悲しみと憂いを伝たかったかも知れないけれど。何か題名だけ見せられると、人を墜として喜ぶことしか考えて無さそうな軽薄さが感じられてしまう。
英語の題名は「If you are the one」。多分、半ば過ぎに主人公がつく嘘にスポットを当てていると思われ、逆説的に「君だけ」の思いが強調されて良いと思う。酒を飲みながら「何故お前の頭には他の男がいるのか」と主人公が怒って大嘘を吐くのだが(実は自分の頭に別の人がいて)、大きな試練の後にお互いにお互いがonly oneとなってそれなりにハッピーエンド。この物語、過激で助平な大张伟ファンなら必ず楽しめると思う。てか、中国人は潜在的に超過激で助平好きじゃないかと思う。もしこの映画が中国で一番人気だとすれば、の話だけれど。そもそも主人公がヒロインと出会った直後。
「君は自分でどのくらいファックするの?」
「60分?じゃあ僕は90分君をファックしてあげる。」
どんなに助平な国でも無理っぽいことを、当たり前のようにしれっと口にしているのが痛快。この映画で中国人が平均的に助平になることを助長している気もする。

予告編でプールにボチャンの挿入箇所、かつて葛優と夫婦の仲を演じたことのある(本当か?)女優の娘、车晓がお見合い相手にキャスティングされているとかで、突拍子も無くやりたがらない女性が意表を突いて笑わせる。中国だったら未だにこういう「嫌なものは嫌」で一生通す人が多そうな気もする。⇒こちらに日本語訳。
勿論嫌な人はずっと嫌なままだけれども、やっぱり中国人、本来は助平でいやらしい。上海では、結婚式の後に友人たちが2人の新居に押し掛けて騒ぎ(闹洞房)、最後に皆で2人をベッドの中で裸にさせてから去るのが恒例とか。大勢で恥じらいも無くよくそんなこと出来るね、と日本人が思うことを中国人は普通のことと思ってやっていたりする。

ひょっとすると北海道と聞いて中国人が思い浮かべるのは、北京五輪で活躍した平泳ぎの北島康介選手かも知れない。彼は中国で「蛙王(カエル王)」と呼ばれ、同じく蛙王の羅雪娟選手と恋仲だったことで有名だ。かなり保守的な中国人からも歓迎されていた様で、中国人女性と恋愛関係になり、大陸で人気を得ている日本人は北島以外にいないと思う。恐らく「北海道」と聞いて「北島の間に海。」と思わせるのが製作者側の仕掛けで、クライマックスに海を持って来たのもその為だと思う。中国人にとって北京五輪は非常におめでたい一大イベントだったのだなぁ~、と、北京の社長に水立法(water square)へ無理やり連れて行かれたreechoは思う。中国人のスポーツ大国化への憧れは絶大である。ちなみに中国では、北京五輪開催時に最も人気を集めていたのが女子の高飛び込みで、ヒロインが高飛び込みよろしく海へ投身するのは、中国で実力及び人気No.1で当時から大富豪との恋仲を噂されていた郭晶晶選手を連想させる為だと思う。出演者の出身地がちょうど逆になっているのも面白い。

この映画が封切られた2008年は北京五輪の年。今年見るにはちょっと時代遅れな感じが拭えず。中国人にとっての喜びを最優先にした映画で、日本人には知られたくないジョークも多いかも知れない。言葉遊びの為によくここまで凝ったな、と思わせる設定、一体誰が思いついたのか、噂によればゲイな谷村新司の「昴」が流れれば車も「スバル」とか。
北海道での大盛況に倣って中国の撮影チームを誘致した静岡県。衛星放送のドラマなんてどれ程の人が見るのか知らないけれど。中国人にとって特別な物語(故事)の無い静岡は、北海道のように人気にはならないと思うけどね。後で落胆しないように、のっけから期待しないように悲観しておこうかと思った。

こちらの情報によると、北海道で2人を案内する邬桑(そのまま「うーさん」:主人公とは「同志」の仲だった)役を演じる邬逸聪さん(現在は日本国籍取得し宇崎逸聡さんになっている)、実は日本に会社を持つ映画監督で、今回の北海道での撮影に大きく貢献したそうだ。日本から観光大使に任命されていて、どうやら初めから日本で撮ることを予定していたらしい。靖国神社参拝問題についても触れられていて、映画でもやくざの葬儀なんかに参列する場面があり。「Shark Tale」というアメリカの映画も靖国神社参拝について面白可笑しく描いているけれど、出て来る日本人も不誠実な人間ばかりで、日本人がこの映画を真面目に見ると不愉快になるんじゃないかと思った。あまり愛嬌の無い中国人と違ってやたらに笑顔で接客する日本人をゼンマイ仕掛けのおもちゃで馬鹿にしている様だし。
こちらにある様に、不誠実な人は邪魔しないでね、という意味の原題で「日本人お断り」と言っている様な気もするし。日本人と中国人を逆にして笑わせているのか、訳の分からないふざけた日本人が、真面目な中国人を引き立てている様でもあり。日本人と中国人を意図的に入れ替えて描いているとすれば、主人公の教会での長たらしい懺悔は、日本人に念入りに執拗に反省を求める中国人の思いを表現した物とも見え。胡錦涛のスローガン「和諧」を利用しながら「文明の調和」を目指し、紛争の原因になり易い信仰を描きたかっただけなのかも知れないけれど。敵に成り代わるとか真似するのを調和と見做すにも限界があると言うか。中国ではそもそも男女間のジャンケン(戦争)を放棄するドラえもんが愛されている様で、男女間の激しい戦争(殺すのが目的だから先ず墓地購入?)を免れて結局同性愛に走る人も多いとか。意見や風俗文化の一致は、かくも難しいものなのかと思い知らされる映画でもある。土臭くて助平な婚活の話と見せ掛けながら、きっちり国内外の衝突に言及していて、中国人が一体何に笑うのか知らないけれど、私もあちこちで検索を掛けて台本を解読しながら、しばらくこの映画で楽しませてもらおうかと思う。

脚本は、途中まで当当网で見られる。
日本語訳は「中国語達人への道」がお薦め。1011

2010年4月5日月曜日

中国の殺戮

赤野死刑囚の刑執行へ=家族と最後の面会-中国
 【大連(中国遼寧省)時事】中国で麻薬密輸罪に問われ、死刑判決が確定している赤野光信死刑囚(65)=大阪府=に対する刑執行が5日、遼寧省大連市で行われる見通しだ。同死刑囚の家族と友人が乗った在瀋陽日本総領事館の公用車が同日午前、収監先の大連市拘置所に入った。同死刑囚は執行を前に家族らと最後の面会を始めたもようだ。
 中国で日本人に対して死刑が執行されれば、1972年の日中国交正常化後初めて。中国側は死刑が確定している残り3人の日本人についても執行を通告しており、8日にも執行される見通し。(2010/04/05-12:37)

本日中に執行される予定が、最新ニュースによると明日に延期されるらしい。このまま一ヶ月くらい延ばし続けられれば良いのにと思う。
中国には『サイバー万里の長城(Great Firewall)』と呼ばれる有害情報遮断装置があるらしい。エロ動画禁止というここの記事を見たついでに、ここのサイトも開いて見たところ。中国では検索できない、ないし検索結果が表示されないNGワードとして「天安門事件」や「法輪功」があるというので、興味をそそられて検索してしまった。
Wikipediaの法輪功から。↓
天安門焼身自殺事件

2001年1月23日、法輪功のメンバーを名乗る五人組が、緑色のペットボトルに入ったガソリンを自らの全身に浴びせ、ライターで点火。焼身自殺を図る事件が発生した。この内、女性一人が死亡し、12才の少女を含む他の四人も重度の火傷を負った。 この事件の数時間後には、中国共産党が新華社に、直ちにこの惨事を英語で世界中に報道するよう命令。そして、この様子の一部始終を収めた映像がテレビで放映された。

しかし、この映像について未だに不審な点が多く、これらの事件は中国共産党によって行われた工作活動の一部ではないかという見方が世界中で強まっている。事実、ワシントン・ポストなどの海外メディアは「段階的に拡大した法輪功を誹謗するキャンペーンだ」と報じており、Youtubeなどの動画投稿サイトでも疑問点を指摘する動画が多く出回った。
「なぜ焼身自殺者が防護服を着ていたのか?」、「なぜ、天安門広場に消火器とカメラマンが用意されていたのか?」など矛盾点を挙げればキリが無く、これらの事から「あの日、天安門広場にいた警官達は何が起こるのか分かっていた。彼等は備えが出来ていて、全てを撮影するために、側にカメラマンを用意していた」と推測できるというのだ。また、2005年にオランダの国営テレビが「NETWERK」という番組内で、専門家らを招いて天安門焼身自殺のビデオを検証。その結果、焼身自殺は偽造であるという回答が出された。

YouTubeではかなり過激な映像が見られる。
天安門虐殺の写真とか。実際に「法輪功信者の焼身自殺」として撮られた映像も見られてしまう。⇒YouTube「法轮功 天安门」で検索。12歳とされる少女は救助されながら「妈妈!妈妈!」と叫んでいるし、退院後秘密を漏らされては困るから殺されたのか、その少女は回復にも係わらず退院直前に急死してしまったらしい。母親のインタビューでは、明らかに法輪功の教義と食い違う話をしているそうだし、そもそも法輪功では「自殺は罪である」と定義され自殺を認めていないらしいが。中国当局は、ただ単に「法輪功は危険だ」と宣伝する為だけに、法輪功を全く知らない人を火達磨にさせ、思い知らせているつもりなのである。中国は、何も関係が無い人を殺してでも「反法輪功キャンペーン」を行う。

そんな国だから、私は今回の日本人の死刑についても、恐らくは麻薬がタバコくらいに蔓延している中国で、日本に対する「麻薬・覚せい剤流出撲滅キャンペーン」を行っているつもりなんだろうな、と思う。中国からあまりにも大量の麻薬・覚せい剤が(中国の)お偉いさんを中心に公然と流出してしまっていて、まさか我々が計上されない貿易黒字の為に喜んで流していますとは言えないから、紛らわす為に日本人を死刑にして罪を転嫁させるつもりなのだと思う。中国は、そういう狡賢い国である。

日本人による南京大虐殺で殺された人は30万人と言われているけれど、当時南京の人口はその半分に満たなかったという説もある。一体どこから連れて来てそんな大勢殺せたのか。そして彼らは「天安門(六四事件)で虐殺は無かった」ということにする為に「天安門事件」での検索を遮断する。誰もが検索して中国の弾圧を知るべきであり。ChinaWhiteで皆の頭がいかれている中国の民主化は、外圧無しには成し得ないのじゃないかとすら思う。

Wikipediaの文化大革命によれば、「文化大革命中、各地で大量の殺戮が行われ、その犠牲者の合計数は数百万人から1000万人以上ともいわれている。またマルクス主義に基づいて宗教が徹底的に否定され、教会や寺院・宗教的な文化財が破壊された。特にチベットではその影響が大きく、仏像が溶かされたり僧侶が投獄・殺害されたりした。」
らしい。
戻ってWikipediaの法輪功より「中国国内における2009年発表の統計によると、中国での臓器移植の件数は年間一万一千件に及ぶとされており、それらの約65%が死刑囚から摘出した臓器を利用している事が明らかになっている。だが、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、2008年に中国国内で刑が執行された死刑囚の数は1718人であり、総移植件数のわずか20%にも満たないことが分かる。」
らしい。つまり、法輪功といわず、僧侶といわず、ともかく誰でも臓器移植のドナーになり得るということである。中国には戸籍を持たない「黑孩子」が多い。結婚しても入籍せず、子供を産んでも届け出ない人が多い。しかも罰金を払えば役所が多数の出生を認めるとかいう話もあるとかで、罰金を払えない人の子供がずっと戸籍無しで人口に算入されず、その数は年々増え続けていると言う。殺しても誰も知らない・分からない人が中国には多過ぎ、人の命が粗末に扱われ過ぎているのである。今現在reechoが中国人になりたいと言っても、合法的に中国人になる方法は存在せず、その理由について中国人に聞くと、「中国は人口を減らしたいんだよ、人口を増やす政策がある訳が無いね。」だそうな。法輪功の信者だからとか、お金が稼げるからという理由だけでなくても、日本に行きたい、日本人になりたい中国人が多いのは当然のことだと思う。中国人に比べれば、日本人は一人一人が尊重され、非常に幸せなのである。

日本人の死刑を契機に、日本国内に於いて中国の非人道的政策に対する批判が高まって欲しいし、頼むから勝手に人口を減らすのだけはやめてくれ、と中国に願いたい。