2014年12月27日土曜日

道義的判断


以前国際紛争について書いた時に意味不明だった「懐疑主義者にとっては道義的判断には意味がない。」の意味が最近になって漸く分かるようになって来た。懐疑主義者は自分の感覚が全てで他のことが眼中に無いらしい。「もしかしたらそうかも知れない」或いは「絶対にそうに違い無い」取り敢えず自分に不愉快な(自分を恐怖させる)事柄を消し去るべく、自分が安心納得するまで手段を講じるのが懐疑主義者なのだ。有る意味で、懐疑主義者は他者の意見や客観的事実を無視した行動が多くて当たり前だ。この感覚第一主義の開き直りが「国際紛争」の著書の中で最も不可解な点だったのだが、今になって見れば著者が思い切りユダヤ系でコテコテの懐疑主義者だったのだから著者が分からない筈が無い。但し読み手には意味不明だった。

これまた最近、フリーライターで大学講師を務めている日本人に国際金融資本による世界覇権とSTAP細胞の隠蔽について、プロの間でどういう了解があるのか尋ねた所、直接お返事を頂いた訳では無いけれども、お上を批判したり日本の現状をえぐったりしたらアカ(非国民)だね、と言う反応が返って来た。それをやって権力者から消されたくなければやらないこと、ということで、良い教訓を頂いた。懐疑主義者が何を危険と感じて何を消すのか分かっていたら近付かない。簡単な事なのに道義的判断を持ち出して懐疑主義者を攻撃したりしてしまい。伝統的にも将来的にも覇権者が懐疑主義であり続ける限り、道義的判断が意味を持つことは無いのだから、覚悟して道義的思考を避けなければいけないと思った。神のまにまに。m(_ _)m

2014年12月18日木曜日

殺意。


大した恐怖を感じることも無くぬくぬくと生きて来た日本人には殺意が感じられない人が多い。自分自身が人を殺す想像をしたことが無い人も多いだろう。日本でFPSが流行らないのは架空の登場人物を操るのでは無くて自分自身が打つイメージが恐いからだ。他国の人々は自分自身が直接攻撃することに恐怖心を持たない人が多い。どれほど多くの人々が強い意志と殺意を持っているのか、日本人には実際に海外へ出て体感して頂きたい。2chで見たRecordChinaの記事より。

2013年3月7日、南方週末によると、中国の抗日ドラマに日本兵役で出演し、「悪役スター」として中国で一躍有名になった4人の日本人俳優が、その複雑な胸の内を語った。 矢野浩二、三浦研一、渋谷天馬、塚越博隆の4人は中国の抗日ドラマに出演し、一躍「悪役スター」となった日本人俳優だ。 矢野浩二は「日本鬼子(日本人、特に旧日本兵に対する蔑称)」を演じるために、大量の抗日ドラマや映画を見た結果、 中国人が求めているのは凶暴で残酷な日本兵だということが分かったという。 渋谷天馬は何度も日本兵役のオーディションに参加したが、「痩せすぎで、怖くない。日本兵に見えない」との理由で不合格になることが多かった。 あるドラマで雪中行軍の兵士を演じていたとき、馬から飛び降りて農村の娘を強姦する演技をしろと監督に言われたという。 「監督、それはあり得ないでしょう?こんなに寒いのに誰もそんなことしませんよ」と文句を言ったが、 「君は分かっていない。当時の日本兵はこんな風だったんだ」と監督は主張。仕方なく演技したが、とにかく寒くて凍えてしまったという。 三浦研一は何本かの抗日ドラマに出演して、「監督が欲しいのは本物の日本人ではなく、日本語のセリフが言える人だ」ということを痛感した。 塚越博隆も「監督が求めているのは凶暴な演技ができる役者」と話している。 抗日ドラマで日本兵役を演じるのに疲れた矢野浩二は、2008年からバラエティー番組の司会者を開始。 「鬼子」と呼ばれることは少なくなったが、どんなドラマであろうと、日本人の役は必ず最後に死んでしまうのが気になるという。 抗日ドラマのスタッフが「日本人が悪いことをしたのだからお前が代わりに謝れ」と言わんばかりの態度を日本人俳優にとることもある。 2009年、塚越がある村で捕虜になっているシーンを撮影中、地面に横たわって気を失った演技をしていると、 「この小日本鬼子め!」と叫びながら高齢の女性が突然襲いかかり、彼の首をしめた。 監督は最初、エキストラの女性が演技していると思ったのだが、塚越の顔色がおかしいのに気づき、あわてて女性を引き離したという。 この4人の日本人俳優は皆「悪魔のような日本兵など二度と演じたくない」と思っている。 三浦研一はある時、日本人留学生に「あんな日本兵の役を演じるのを少し控えてもらえませんか?日本人がみんなあんな風だと思われるので」と言われたことがあるという。

らしい。日本人として相当に甚振られて来た人間としては、似た様な体験をしている人を見つけられて嬉しい。日本人を殺す真似をしても殺人未遂の容疑で逮捕されたりしない。却って皆から称賛される。日本人は他国の人々からどれだけ憎まれているのか知らないし知ろうともしない。 反日テーマパークの記事も凄い。外国人の殺意に無関心な日本人には特に、殺されてざまあみろと思われていることを知ってもらいたい。日本人の残虐行為を指揮した総元締めが、今度は日本人の大虐殺を企てていることに恐怖し、かつてユダヤ人がそうした様に死ぬ気で逃げて頂きたい。日本人には恐怖心が足りない。おっとりのんきに幸せを享受する日本人がユダヤ人からどれほど忌み嫌われているか。日本人を全滅させたいと願う中国人を引き合わせて、実際に影の支配者が日本人を全滅に追い込みたがっていることを恐れさせたい。中国の反日映像を見ながら、何度生まれ変わっても日本人に復讐したいと願う他国の人々への理解を深めたい。

2014年12月6日土曜日

反日教育


昨日 YouTube黄金大劫案を見た。演員表を見ると日本人の名前があるのだが、山崎敬一が日本人らしくない。留学中に雲南師範大学正門横の清华书店で日本語の参考書を色々見たけれど、沢山の著者が日本人を名乗りながら余りにも日本語が可笑し過ぎ。本当に日本人なのか。中国の抗日戦争ドラマが楽しいと言うので試しに見てみたら(抗日奇俠,向着火炮前进)、確かに奇妙奇天烈でぶっ飛んでいる。抗日だったら検閲が緩くて人気も得易く、皆がお茶の間の人気者の真似をして都合良く日本人を淘汰出来そうな感じ、感覚が先走っているところがまた素晴らしい。中国で放送されるドラマの3分の1が抗日をテーマにしているらしいけれども、 X女特工や战火宾魂も戦闘シーンが派手だ。ガンシューティングゲームが日本で流行らないらしいが、留学中にルームメイトだったラオス人(軍人)は確かに好んで遊んでいた。実社会で恐い思いをしていると平和な日常を見せられても安らげないと言うか、今も戦闘状態な彼等と比べると日本人の平和ボケは痛い。

10年程前に上海の日本人外交官が自殺したのは、海南島のホテル廊下で中国の監視カメラが撮った不倫が原因だったとか。人の心も体も自由に操るインド人・中国人、大话天仙に出て来る宇宙人よろしくやること成すことIncredibleなんだけど、本人達にとっては当たり前のことを当たり前にやっているだけという話、ちょっとそちらの常識も覗かせて頂きませんと心の準備が出来かねます、ということで。そう言えばインドでは「ドラえもん」ののび太がしずかちゃんと仲良くする様子が変態的に映っており、日本は乱れた文化を流布する悪い国という先入観を持たれていて、何の文化も輸出していない韓国が随分得をしている印象を受けた。一般のインド人は、日中韓の芸能人をテレビで見たことが無い。(調べてみたら既に韓ドラ3本放映済みでしたが)

reechoが以前見た中国ドラマで最も心に残っているのは「养女」、上海のDVD路上販売店でどれが一番面白いか尋ねて勧められた。上海では地下鉄で日本人を承知で座席を譲ってくれるお姉さんがいたり、お釣り4元を两块钱两个(2元を2つ)とわざわざ言い換えて手渡してくれたり。昆明では有り得ない。内地出身者は乱暴で恐いぞ……。请你原谅我,野鸽子,大时代,步步惊情,浮沉,過去に遡ればまだ有るな。

どこまでを抗日と看做すのか分からないけれども、敌后便衣队传奇、抗战之敌后武工队、敌后武工队、铁血武工队传奇、武工队传奇、抗日ドラマの似た様な題名にも目が回る。それなりに吹き替えられている绝境生死、渋谷天馬の日本語が際立つ借枪、敢えて中国語の烽火双雄、日本語めちゃくちゃな绝战、ごちゃ混ぜな非凡英雄、盗火线、普通に中国語の铁血轻奇兵、满山打鬼子、抗日义勇军、错伏、日本語を話す場面が無い龙虎人生、潜伏、抗日ドラマは怖いけれども怖いことが常識の中国人が肝に銘じているものを頑張って見て行こうと思う。