2010年9月2日木曜日

長寿


一昨年の9月に、満99歳の「父の母」と撮った写真である。両親が離婚して、父も父の親の顔も全く知らずに育ったのだけれど、父親の家は母親の家よりずっと金持ちで、ゆとりのある生活を送っているせいか生活苦を感じさせない余裕綽々の顔をしている祖母。金持ちだったら長生きも悪くないのだな~、と思わされた。貧乏人が長生きって辛いよ、本当に。社会的地位が高ければ優遇されるけれども、社会的地位が低いとずっと虐められっ放しだから、毎日が死ぬほど大変だと思う。高校中退で仕事も無くて、反社会的に見えるからと言う理由だけで、何か近くで事件がある度、無闇矢鱈に疑われて困る哀れなreechoである。
神社でお賽銭が盗まれればreechoじゃないのか、近所でパソコンが盗まれればreechoじゃないのか、子供が轢き逃げされればreechoの車じゃないのか、母の友人宅で火災があればreechoが放火したに違い無いなどなど、どう頑張っても出来ないことまでreechoのせいにしておきたいらしく、何でもreechoのせいにしてすっきりする人達に囲まれて、猛烈に苦痛な日々を送っている。
挫折の多い人ほど社会に対して悪意を持ち易いに違いない、劣等感の強い人ほど自尊心をかなぐり捨てた悪事を働き易いに違いない、みたいな偏見は、恐らく誰でも持ち易くて納得し易いのだと思う。そして仲間外れほど誰も味方しないから罪をなすり付けやすく、大勢で非難し叩きのめすのも容易なのである。一糸乱れぬ後ろ指で刺し殺されんかな、と密かに期待されながら、reechoはそんな一見善良な人々の「悪意の欲望」といつまででも戦い続けたいと思う。世間は社会的弱者に対して、どこまでも差別的で残酷だから、ともかく弱者にならないように、挫折しないように、社会を怨まないように、まだ挫折していない人にはくれぐれも挫折しないよう、仲間外れにならない様、懸命に努力し続けて欲しいと思う。

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