2011年12月11日日曜日

只今練習中。

只今竹二胡ってか微妙に板胡を作成中。幼い頃に台湾で聴いた二胡が懐かしいと言って生前祖父が通信教育で二胡を習い始めたのだが全く続かず、譲られたreechoも触ったことがある程度で弾き方が非常に可笑しい。母の中学時代の親友がまた二胡に凝っていて、reechoは母の親友に誘われるままにグランシップ(静岡)で天華二胡学院の超初級体験レッスンを受けたのだが。何しろ一回五千円、とても毎月通える額では無い。しかしながら贾鹏芳先生の師匠である周耀锟先生の、ラッパの様にハキハキした二胡の音を聴くことが出来たのは嬉しかった。贾鹏芳先生の代表的なひょろひょろした二胡の音色がreecchoはどうにも駄目である。ラッパの様に威勢の良い音は良いけれども、悲し気でか弱い音色が純粋に嫌いで、周耀锟先生の歯切れの良い勇ましい音はとても気分が良かった。母の親友曰く、贾鹏芳先生は下手な二胡を人様に聞かせるのが許せないそうで、上手くなるまで絶対に人前で弾くなと言うらしい。会ったことは無いけれども非常にプライドの高い先生の様だ。reechoは家で中国人研修生にちょっと弾いて見せたことがあったけれども、下手な二胡を弾くとやはり中国人から馬鹿にされるのでやめた方が良いと思った。中国文化を侮辱していると言って怒らせなければそれで良いのだが。二胡は昔機械無しの中国ではカラオケとして庶民に親しまれていて、ど素人でも上手いのだ。と言うか、文革前には皆が上手かったのである。馬鹿にされたって下手な練習を堂々と見せる生意気なreecho、これでも故郷が懐かしいと言って涙ぐんだ研修生がいたりして。友達には横から日本人が二胡を弾くなんてなんだか可笑しいとか言われつつ。それも一つのお世辞だったか、あまりの下手さが情けなくて涙が出たのかも知れない。

現在一般的に「二胡」と呼ばれている楽器の形態が確立されたのは比較的最近で、数十年前にはスチール弦は用いられていなかったとか。スチール弦だと蛇皮の部分と言うか、板の部分が痛みやすいんだよねこれが。大きな音は出るけれども弾力が小さいから凹ませてしまうのだ。こちらの「胡弓小事典」>「歴史」によれば、絃を竹片で擦って音を出す方法が、唐の時代に存在したのは確実で、胡琴系擦絃楽器の祖型と考えられる奚琴も、唐の時代には既に竹片で擦られていた可能性があるらしい。その竹片とはどんな物かと思っていろいろ試して見たのだけれど。reechoが試した中で最も良い音が出たのは、何のことはない、ただ竹をちょん切っただけ。竹の節を超えて擦ることが出来ない(節を削っても突っ掛かる)ので、比較的アップテンポな曲が弾き易いと思う。弦は、太さ0.7mm(外弦)と1.1mm(内弦)の凧糸を使っている。たこ糸は伸びるので結構頻繁なチューニングが要る。馬尾毛に比べて切りっ放しの竹を挟むには内弦と外弦の間隔が必要なので駒も手作り。普通の駒は直径が1.5cmのところ2.1cm。駒を作るだけでも最低40分は掛かり(細かい作業で超難い)、糸巻きも孟宗竹の最も太い場所から二本削り出し(写真:背景は共鳴板に使った化粧合板→実験中最も大きい音が出る)、二胡一式作るのに最低4時間。竹切り専用のこぎりも小刀もバリバリ傷むので(お前の使い方が荒いからじゃ!)、例え誰かに売るとしても五千円以下で売りたい代物ではありません。糸巻きも中に空洞がある竹で作らなければ弾力が無くて周りを壊してしまい、糸巻き部分の竿の穴がどんどん大きくなってしまい、長期耐久性ゼロ。Yahoo!Auctionなら本物の蛇皮二胡新品フルセット(←これと同等商品)が千円以下(reechoの知る最低価格81円)で落札出来たりするのでそれらと並べられたくはありません。。。
↓こう見えて製作中の二胡、台はガムテープで仮止め中。



一応、「大きな古時計→森のくまさん→諸人こぞりて→ジングルベル」となっており。クリスマスの曲は少し練習してから撮ったら?って感じ(笑)。これに笑点のテーマを加えたかったけれども笑点のテーマが暗記出来ません。ひどい記憶力だな本当に……。

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