2010年10月8日金曜日

劉暁波氏Nobel平和賞受賞

ノルウェーのノーベル賞委員会が劉暁波氏をノーベル平和賞に選出、亡命せずに超危険な中国に居残って投獄されている人を選ぶなんて大胆な選択だったと思う。中国からの圧力も考慮しつつ、明らかに世界中から中国の独裁を非難させることを狙ってのことと思われ。どうかこれを期に、世界中で中国の非人道的制裁を非難して頂きたい。

もう2年も前の映像になるけれど、新唐人電視台にて、カナダの弁護士が中国人の亡命について語っている。コメディ映画の『非诚勿扰』でも、「友人をアメリカで亡命出来ないように工面したら、帰国した後に家庭内暴力を苦に自殺してしまった」と言って主人公が泣くのだが。中国には物凄い数の亡命希望者がいる様で、国家の暴力でどれだけの人が命を落としているか、考えると恐ろしくなる。reechoのBlogでしょっちゅう登場する台湾人(日本の帝国主義を憎んでいる約一名)も、reechoへのメールで、民主的な台湾と中国の交流が盛んになれば中国が混乱して民主化に向かう筈だと言うのだが。台湾へ圧力を掛ける以前に中国にはとっとと民主化してもらいたいと思う。
三个月成为美国公民不是梦!(三ヶ月でアメリカ人になるのも夢では無い!)---これも亡命指南なのか、非人道的国家から逃げる方法を教えていたりする。逃げたい人は莫大な数に上る筈で。まだ亡命していない中国国籍の中国人をノーベル平和賞に選出した理由も何だか分かる様な気がした。世界中が中国からの亡命者で溢れ返ってしまうのも困るからねぇ、って、それは厭味デシタ。

日本の新聞記事は直ぐに消えてしまうのでコピペしておくことにする。

中国指導部に大きな試練 劉暁波氏のノーベル平和賞受賞
2010.10.8 18:23

 【北京=伊藤正】ノルウェー・ノーベル賞委員会が、中国の反体制作家、劉暁波氏にノーベル平和賞授与を決めた背景には、中国が経済発展の陰で、国民の民主的権利を抑圧しているとの国際的批判の高まりがある。中国政府は「内政干渉」と反発するだろうが、国内でも政治改革への圧力が強まる中、中国指導部は劉氏受賞への対応に苦慮しているとみられる。

 劉暁波氏が平和賞の有力候補と伝わった後、ある中国の知識人は「もし受賞すれば、共産党のおかげだな」と話した。劉氏に対する懲役11年の判決には、世界各国から批判と抗議の声が上がり、劉氏は一党独裁体制の犠牲者、民主化運動の殉教者として同情と共感を集めたからだ。

 1970年代末に改革・開放に転じて以来、中国は経済発展のために、対外開放路線を取り、国際化を進める一方、党に対抗する言論や活動は弾圧し続けた。改革・開放開始直後の79年、一党独裁を批判した魏京生氏を懲役15年に処したのに始まり、89年には、民主化運動を武力鎮圧した天安門事件が起こった。

 魏氏に適用された「反革命宣伝扇動罪」は、97年の刑法改正で国家政権転覆扇動罪と名称を変え、今回の劉暁波氏の罪名になったが、党批判を封じ込める本質は不変だ。弾圧は、言論にとどまらず、党の意に沿わない宗教活動や人権擁護運動にまで及んだ。

 中国の民主的権利や人権の抑圧には、欧米諸国、特に米国が批判し、改善を要求してきた。中国は、公式には「内政問題」として突っぱねる一方、天安門事件の政治犯を「病気治療」の名目で出国させるなど圧力を交わす取引に応じた。

 しかし中国が経済大国化し、発言力を増した近年は、欧米の対中圧力は著しく弱まった。昨年春以降、訪中した米国のペロシ下院議長やクリントン国務長官は人権問題に触れず、中国の知識人層を失望させた。11月に訪中したオバマ大統領も同様で、その翌月、劉暁波氏に重刑判決が出た。

 劉氏へのノーベル賞授与が、中国の民主化や人権問題への国際的関心を高めるのは間違いない。それは中国が軍事拡張を続け、北朝鮮やミャンマーなどの独裁政権と親密な関係を築いていることへの懸念も背景になっている。

 中国は天安門事件後、一党独裁下で、経済は急成長したが、同時にさまざまな矛盾が噴出、社会には不満が充満している。市場経済化に見合った政治改革が停滞し、少数の特権階層が果実を独占する腐敗構造が形成された結果である。

 中国指導部は社会各層から政治改革の圧力を受けており、「08憲章」で一つの方向を示した劉暁波氏の影響力を恐れたのが重刑を科した理由だった。その劉氏の受賞が国内に与える影響は、徐々に大きくなっていく可能性が高い。

 1984年のロサンゼルス五輪で中国選手が金メダル1号を獲得したとき「ゼロの突破」と国中がわいた。ノーベル賞も中国の悲願だが、今回の「ゼロの突破」は国内報道も規制されるだろう。

 経済はじめ多くの分野で国際標準化しながら、普遍的価値観を拒絶する中国を「異形の大国」と表現したのは、ある改革派の知識人だ。劉氏の受賞にどう対応するかは、内政問題も絡み中国指導部の試練になりつつある。
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てゆーか、前出の映像にもあるのだけれど、アメリカに亡命した法輪功信者にまで弾圧を加えたりしていて、中国の魔の手は何処へでも伸びて行くらしくて怖いねぃ……。内政干渉などと勝手なことを言わさずに、中国政府の強行と言うか独裁を、世界中で干渉&攻撃しなきゃいけないと思う。

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