2010年10月24日日曜日

他人の不幸

厳密に言えば触法行為なんだけれども、土豆で「花样十年」を見た。
中国へ行きがけの飛行機の中で、北京の社長に「花儿乐队ってご存知ですか?」と聞いたら、「え?何?聞こえない!」と何度も何度も聞き返された挙句、結局「知らない」と言われ。周りにも丸聞こえの大声で何度も「花儿乐队!」と言わされて、わざと恥を掻かされ結構不愉快な思いをした。reechoにとって痛くて恥ずかしい思い出になった花儿乐队演唱会、改めて見るのも恥ずかしくて自分が映ってたら困ったと思ったところ、顔が分からない程度の小ささで、個人が識別出来ない様でほっとした。コンサートは正直勿体無かったけれども、798芸術区を回ったり、北京旅行は純粋に楽しめた様に思う。

reechoが気づいただけでも、「花样十年」の映像ではカットされたり新たに付け加えられたりした映像がいくつもあり。特に王文博がトイレでリズムを取るあたりの「痛い映像」がばっさり無くなったことで、随分穏やかで優しい雰囲気に仕上がったな~と思う。王文博のトイレの映像も無意味に長くてメロディーが感じられない単調さだったけど。アニメーションも可愛くなっていて、改めて付け加えた部分のおかげで随分綺麗に仕上がったと思う。


Gymnastics Bloopers!@YouTube

痛い映像って、こんな感じと言えば良いか、板飛び込みで板にぶつかって痛い目とか。床運動で思いっきりビターンと全身打ちとか。フラワーズの歴史を振り返るとか言う映像だったと思うけれど「中国の痛みを知れ」と言われている様でもあり、我々は格好の付かないfailureで満ち満ちていると言われている様でもあって、正直居心地が悪かった。

笑って良いのか分からない不道徳な映像ばかり見せられた記憶があって、他人の不幸を見て慰められる人がいるかも知れないけれど、人が痛い目に遭っているのを見て喜ぶのを、逞しいとか強いとか言って良いのかどうか。一歩間違えば犯罪行為だと思うんだけれど、実際に人の不幸を喜び過ぎる人に囲まれていると、自分が不幸に見えて来てしょうがなく。TheFlowersが台湾の会社所属でなければ、こんなに破廉恥にもえげつなくもならなかったかも、とか台湾人とメールするうちに思えて来てしまい。いや、それ以前に台湾が日本の植民地にならなければ、こんなに人の不幸を喜ぶ文化が醸成されたかどうか。あえて言えば、破廉恥好きな台湾人には人気の筈で、コンサートも台湾でならいくらでも開催可能だったと思うけれど、どうしてこれが最初で最後のコンサートなのか、やっぱり疑問……。

見れば、「花児(日本)」のプラカードを持った日本女子の右前に、大張偉にキスしちゃった女の子がいた様で(上の土豆では56分頃)。「鹊桥汇」の後では「ありがとう」と日本語で言っている様にも聞こえ(中国語てんで分からず)日本人向けに準備していたのかとすら思ってしまった。後ろの席では、みんなが嫉妬で溜息付いていて。微妙に人の不幸を喜ばなければならない様な印象を受けてしまう、ちょっと恥ずかしいコンサートだったと思う。

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